STORY
栄光を 懸けた日々
光と闇、発展と衰退、栄光と没落―― 資本主義がもたらした歪な秩序と平和の下、 一握りのエリートだけが富・教育・安全を独占する特別区域。 そこに理外から手をかける男が一人。 名を布波脳凪(ふわのなぎ)スラムに生まれ育ち、敗者の一生を定められたはずの男は、 ある日楽園への招待状を手に入れる。 【ワン・ズ・ギフト】 それは、どんな境遇の若者でも一年にたった一人だけ、 エリートのみが学ぶことを許された教育機関『桜元学園(おうげんがくえん)』へ入学できる権利。 卒業が叶えば手に入るのは絶大な地位・名誉・権利。 人生の逆転を目指す凪の前には、 分不相応な異分子に対する、負の感情と謀略が渦巻く。 そして立ちはだかるは学園の支配者たる学生会の傑物たち―― 日本を裏で牛耳る華族の当主にして、エリート学園を統べるカリスマ会長一色奏命(いっしきかなめ) 警察庁の極秘任務で動く、合気道を極めたトリックスター蓼科(たてしな)イヴ 圧倒的な財力を誇る稀代のエンジニア夜刀(やと)くくる 凪は同郷の妹分トウリと共に、 完全アウェーのハイ・ソサエティで 生き残りと栄光を懸けた日々に挑む。